深夜のメールや不意の電話で届く甘い誘い文句、「今月はお金が足りないのではありませんか？ジャンプという手があります」、こうした提案は闇金からの連絡ですが、まるで救いの手のように思えてしまう方もいます。
実際に、多くの方がこの誘いを受けてしまっているのです。特に「ジャンプ」という手法が多く使われており、利用してしまうと取り返しのつかない事態へと発展する恐れがあります。もし闇金から借り入れがある方や、ジャンプを提案された方がいらっしゃいましたら、ぜひ本記事を最後までお読みください。
本来、闇金（ソフト・LINE闇金を含む）は貸金業法・出資法における刑罰の対象となりますが、捕まえづらく犯罪の線引きがつきにくいことから、警察は動いてくれる可能性が低いといえます！
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闇金のジャンプとは何か？その仕組みと危険性
街中には「利息だけの支払いでOK」「返済を後回しにできます」「らくらく分割可能」といった言葉が目につきます。給料日を前に財布の中身が心もとなくなってくる時期に、スマートフォンを開けば、SNSにも同じような広告が山のように並んでいるでしょう。
そこには、「今だけの特別レート」「先着5名様限定」「最短10分で即日融資」など時間や金額を絞った広告でお金に困っている人の心を焦らせる手口が見られます。
しかし、このような業者はまず闇金業者と考えていいでしょう。うっかり利用してしまうと、深刻な被害を受けてしまう可能性があります。このような闇金業者は、ジャンプという手口を使うケースが多いので、その仕組みや危険性について詳しく解説しましょう。
ジャンプの基本的な仕組み
普通の借り入れ金返済では、元金と利息をまとめて支払うのが基本的なやり方です。たとえば10万円を借りて利息が1万円の場合、合わせて11万円を返すという計算になります。
しかし、ジャンプは元金返済を後に回して、利息だけを支払う方式です。同じ10万円を借りた場合でも、1万円の利息分だけを支払わせます。
業者は「今月はきっと大変でしょう？利息分だけ払ってくれれば十分です」「元金は余裕が出てから返してくれれば」と伝えて来ることもありますが、実際には期間が伸びるほど、支払い額が多くなってしまうため、本来は元本ごと返すのがおすすめです。
また「今回だけの特別な対応です」「あなたは信頼できるお客様ですから」と巧みな言葉で誘い込んでくることもありますが、ジャンプは借金地獄に陥る罠となりかねませんので注意が必要です。
ジャンプが闇金の罠である理由
支払いの期限を先に延ばすほど総額は膨らんでいきますので、いくら時が過ぎても借金は減っていきません。給料日が来ても、その給料は利息の支払いで消え去ってしまいます。
闇金業者はこの仕掛けを綿密に計算し、借り手から永遠に搾り取ることを目論んでおり、この方法を実現するためにジャンプを使っているのです。
その中でも、ジャンプを繰り返すうちに金利が上がっていく手口には要注意です。「約束の支払日に遅れたから」「信用が下がったから」などと理由をつけて、月利50%、60％、80%と徐々に引き上げていくのです。気がついた時には、元金の2倍以上の利息を毎月支払わされる事態に陥ってしまうケースも見られます。
消費者金融のジャンプとの違い
正規の消費者金融でもジャンプが行われる場合もあります。しかし、闇金のジャンプとは根本的に異なる部分が数多くあるのです。
通常のジャンプは、あくまで返済が厳しい状況を一時的に乗り越えるための緊急措置です。安易な支払い延期ではなく、あくまでも返済計画の見直しを提案するために行われます。
また毎月の返済額を減らしたり返済期間を長くしたりするなど、基本的には借り手の状況に寄り添った柔軟な対応を行うでしょう。
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闇金のジャンプを利用するとどうなるか？利用者の末路
コロナ禍で収入が減った、急な医療費が必要になった、子どもの教育費用がかさんだ、車の修理代が必要になった、冠婚葬祭で出費がかさんだなど、緊急でお金が必要な場面は様々です。しかし、闇金業者はそんな人々の弱みにつけ込んで、ジャンプを提案してきます。
以下では、実際にジャンプを使ってしまった人々はどのような道を辿るのかについて見ていきましょう。
借金総額の増加シミュレーション
具体的な例を見てみましょう。
しかし、元金10万円はそのままなので、4ヶ月目には借りた金額を上回って支払い総額が19万円に達してしまいます。さらにジャンプを続けると、半年後には利息だけで18万円、1年後には信じられないことに36万円を支払っているのです。
このように一度ジャンプを始めると、そこから抜け出すのは極めて難しくなります。給料のほとんどが利息の支払いに消えるため、生活費が追い詰められ、新たなお金を借りざるを得なくなります。そして新たな借り入れにもジャンプを使ってしまうと、借金が雪だるま式に大きくなっていくのです。
完済できない仕組みに陥る
闇金業者は計画的に借り手を完済させない手口を使ってきます。返済期限が近づくと、「完済ブロック」と呼ばれる新たな無理強いしてきます。「今まで真面目に返済してきたのだから、もう少し貸してあげる」と、完済が近い利用者の心の隙をついてくるのです。
また「押し貸し」と呼ばれる手口も横行しています。「今なら特別に金利を下げてあげる」「借り換えで楽になる」と言って新しい借り入れを強要してきます。
これらの手口に陥ってしまうと、結果として借り手は借金のループから出られなくなり、永遠に利息を支払い続けることを強いられてしまうのです。
精神的・社会的影響
終わりの見えない返済に追われ続けることで、強いストレスやプレッシャーを感じることになります。眠れない、食べられない、気持ちが落ち込むなどの症状が現れることもあるでしょう。
仕事への集中力も下がって、職場でのミスが増える事態も考えられます。ミスが増えれば収入に影響が出ますので、もし収入が減れば返済がさらに厳しくなります。
「明日も利息を払わなければ」という不安が常につきまとい、夜も安らかに眠れない日々が続く恐れがあるのです。
闇金からジャンプを持ちかけられたらどう対処すべきか？
闇金からジャンプを提案された場合には、応じてはいけません。そもそも闇金への返済には法的な義務がないのはご存じでしょうか？言われるがまま返済を続けるのではなく、毅然とした姿勢で対応することが大切です。
以下では、具体的な対処法と実際にうまくいった例を交えながら詳しく解説します。
ジャンプを断る方法
闇金業者との会話では、「支払いは無理です」「払いません」とはっきりと伝えることが大切です。遠回しな物言いや言い訳は逆効果になります。
注意ポイント
会話は必ず録音し、証拠として残しておきましょう。スマートフォンの録音機能を使うのも有効な手段です。脅すような言葉や執拗な取り立ては、警察に被害を届け出る際の重要な証拠となります。基本的にはすべてのやり取りを残しておくのが有効です。
闇金との関係を断ち切るために
一人での対応には限界があり、危険も伴います。そのため、闇金問題に詳しい弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。法律の専門家が間に入れば、多くの闇金業者は手を引いていきます。
弁護士に頼んだら、急に取り立てが止んだという例も数多く存在しており、「弁護士に相談したら、次の日から電話が来なくなりました」「司法書士さんが間に入ってくれてから、まったく連絡が来なくなりました」といった声が多く寄せられています。
また警察に被害を届け出ることも有効な手段です。警察も闇金対策を強めており、被害状況によっては積極的に動いてくれるでしょう。特に取り立ての行為が激しくなっている場合は、すぐに警察に相談することをおすすめします。
専門家への相談方法
闇金でお困りの場合には、闇金問題を専門的に扱う弁護士事務所や司法書士事務所を選ぶことが大切です。経験の少ない事務所では、適切な対応が難しい場合もあります。そのため、闇金対応の実績やノウハウが豊富な事務所を選ぶことが重要なポイントとなります。
また初めての相談は無料で受けられる事務所が多いです。経験豊富な専門家が親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
「借金があることが恥ずかしい」「お金がないから相談できない」とあきらめている方も多いようですが、専門家の大半は分割での支払いにも応じてくれます。事務所によっては、完済後の報酬支払いにも対応してくれるところもあります。
「取り立てが怖くて外に出られない」という場合は、オンラインでの相談を活用するのも一つの方法です。スマートフォンやパソコンを通じて、自宅にいながら専門家に相談することができますので、非常に便利です。
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まとめ
闇金のジャンプは一時的な解決策に見えて、実は深い闇への入り口です。何より恐ろしいのは、その罠に気付いた時には、既に後戻りが難しくなっているケースが多いことです。
給料日までの一時しのぎのつもりが、気付けば何年も返済に追われ続けることになります。そんな事態に陥らないように、ジャンプの誘いには決して応じないことが重要です。
闇金問題で悩んでいる方は、決して一人で抱え込まないでください。当サイトで紹介している闇金問題に強い専門家に相談することで、解決への道は開けるはずです。あなたの人生を取り戻すための第一歩を、今日踏み出してみてはいかがでしょうか。
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