金策で困っている場合、口座買取を検討している方がいるかもしれません。
先払いの口座買取で現金化できる業者を利用すると警察沙汰になったり、今後の人生が詰む可能性があります。
ここでは、先払いの口座買取で現金化をするときの流れや申し込みの末路、警察がどのように関わってくるかについてを、分かりやすく解説していきます。
「口座買取は違法行為」という点を念頭に置きながら、この記事をお読みください。
本来、闇金（ソフト・LINE闇金を含む）は貸金業法・出資法における刑罰の対象となりますが、捕まえづらく犯罪の線引きがつきにくいことから、警察は動いてくれる可能性が低いといえます！
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金策の最終手段：口座買取（先払い型）
口座買取には
- 後払いタイプ
- 先払いタイプ
金策の最終手段として即座に使えるタイプは、先払い型です。
先払い型は、自分の持っている通帳や銀行口座をそのまま第三者に売ることで、お金が入ります。
先に相場だけお伝えしてしまうと、一つの口座あたりおよそ4万円程度です。
先払いで口座買取が申し込める業者はどこで見つける？
先払いで口座買取が申し込みできる業者の見つけ方をご紹介します。
業者がはびこる場所を知り、口座買取によるトラブルに巻き込まれないようにしてください。
Twitterアカウント
まずはド定番のTwitterアカウントです。
ハッシュタグを付けて以下のように検索すると、業者が多数出てきます。
- #口座買取
- #口座売買
- #即金
- #お金がない
Twitterでアクセスできる程度の業者は、大多数が詐欺業者なので、十分にご注意ください。
また詐欺被害にあったとしても事情が事情のため、警察に駆け込むことも基本は難しいでしょう。
副業系LINEオープンチャット
副業系LINEオープンチャットで最近こういった案件を見かけるようになりました。
- ブラックOK今すぐ◯万円現金化
- 通帳がある方歓迎
- キャッシュカードを売ってください
一本釣りのように「お金がない」と投稿している人に対して優しく話を持ちかけるタイプもあります。
多重債務者向けコミュニティ
多重債務者向けのコミュニティやオンラインサロン、啓発系のコミュニティでも、口座買取の案件が存在するようです。
多くの場合はサクラを利用しており、人生お悩み相談と称して兄貴分のような人に相談を持ちかける演出から始まります。
「この人が買い取ってもらえるなら自分も！」という人が出てくるときを虎視眈々と狙っている傾向にあります。
闇金業者経由
口座買取は、闇金業者を経由して行われるケースもあります。
闇金業者からお金を借りている人は、口座買取業者が扱うリストに入っている可能性が高いです。
闇金業者への返済が滞ると、「俺らも鬼じゃないからさ、今回ばっかりは助けてやるよ」と親近感を出して言い寄ってくるケースがあります。
闇金業者は常に口座の凍結リスクを考慮し、少しでも多くの銀行口座を確保したいと考えています。
自分の顧客から口座を買い集めると費用も抑えられるため、個人名義の口座には需要があるのです。
闇金業者からの口座買取の依頼が来た際は、犯罪に加担しないためにも断ることが大切です。
地元の先輩
口座買取業者は、地元にいる怪しい先輩を通して近づいてくるケースがあります。
例えば、地元の先輩にお金の相談をしたところ、「お前の持ってる口座、俺が何とかして現金化してやるよ」と持ちかけてきます。
このケースでは勧誘した人物に対しキックバックが入るのが一般的であり、彼らも口座買取の違法性を十分に理解せず、軽い気持ちで勧誘していることがほとんどです。
口座買取の相場は？
口座買取の相場は、4万円程度です。
中には1万円代から取引される口座もありますが、メガバンクは6万円以上の高値で買い取られる場合もあります。
逮捕や口座凍結などのリスクを考えると、安すぎるともいえるでしょう。
相場よりも高い金額での買取を持ちかけられたとしても、口座の取引は勧められません。
口座買取の流れ
口座買取の流れを解説します。簡単に言えば、3ステップで完結します。
1.業者を見つける
まずは業者を見つけます。先ほど紹介したようなルートから業者を見つけるのが一般的です。
2.金額交渉する
金額交渉が行われます。口座の状態やキャッシュカードの有無、その他色々な理由で査定金額が決まります。
3.（必要に応じて）口座を開設・調達する
状況に応じて「大量に買い取ってやるから、今日中に銀行回れるだけ回って口座作ってこい」と言われるケースもあります。
一般的には口座を開設しても、即日でキャッシュカードが手に入るわけではありません。
本人確認が完了するまでキャッシュカードが使えなかったり、本人確認を兼ねてキャッシュカードを郵送されたりするケースが多いからです。
本人確認が完了するには、1～2週間程度の郵送待ち期間が生じるケースもあります。
口座開設の証拠さえあれば一部を前払いで受け取れるケースもあるというわけです。
4.先払いで代金を受け取る
交渉の結果先払いで代金を受け取れる場合は、現金で決済をするのが一般的です。
場合によっては振り込んでもらえるケースもあります。
5.通帳と印鑑を送付する
最終的に口座を売るということは口座がそのまま使えるように通帳・印鑑・キャッシュカードの3点セットを送付する必要があります。
なお、通帳と印鑑を送付すると、後にご紹介するように地獄を見ることとなります。
口座買取の先払い現金化：メリットまとめ
口座買取の先払い現金化に関するメリットをまとめてご紹介します。
即日で現金が手に入る
先払いのため、即日で現金が手に入ります。しかも複数の口座を売却することでかなりの金額が手に入るケースもあるでしょう。
審査不要
業者相手の審査は一切不要です。
もちろん過去に様々な事情があって、銀行口座の開設ができないような方は審査否決になる可能性はあります。
ただし、多くの方は銀行および金融機関の口座開設審査にさえ通過できれば、ほぼ現金化できたも同然と考えてよいでしょう。
一撃で入る金額が大きい
一つの口座あたり相場としてはおよそ4万円程度からと、買取金額の「粒」が大きいのも特徴です。
一撃で入る金額が大きいため、闇金への返済をしてもお釣りがくるというケースもあるでしょう。
これによって金銭感覚が完全にバグってしまい、地獄への道を突き進んでしまうケースが多くみられます。
口座買取の先払い現金化：デメリットまとめ
圧倒的に多いのがメリットよりもデメリットです。口座買取の先払い現金化におけるデメリットをまとめてご紹介していきます。
口座が犯罪に使われるリスクあり
口座が犯罪に使われるリスクがあります。むしろそのリスクしかありません。
そもそも口座を買い取るということは、口座を作れない業者が、不正ルートで口座を入手して犯罪に使う気満点だからです。
具体的な闇金融や各種詐欺犯罪、その他国際ロマンス詐欺でも使われることがあるため、要注意です。
口座凍結リスクあり
口座を売った時点で銀行に対する詐欺罪にあたる可能性があり、口座凍結のリスクがあります。
違反行為が認められると、預金保険機構が公開する「振り込め詐欺救済法に基づく公告」に掲載されます。
金融機関によっては漢字でフルネームが公開されるケースがあり、ひどい場合だと、凍結された理由に「詐欺」「闇金融」などと掲載されることとなります。
警察沙汰になるリスクあり
また、警察沙汰に発展するリスクがあります。
特に、口座買取や各種犯罪の「幇助（ほうじょ・手伝うこと）」は、警視庁が動きを強めている印象です。
口座買取によって銀行口座が犯罪に使用された場合は、犯罪収益移転防止法違反にあたる可能性が高いです。
犯罪収益移転防止法第28条には、キャッシュカードや銀行口座の譲り渡しに関する罰則が記載されています。
また、口座を買い取ってもらった人の元に、「ある日突然、金融機関から電話があった」との口コミもネット上で散見されます。
金融機関からの電話の内容としては以下の通りです。
- 今すぐ銀行の口座を本人確認してほしい
- あなたの口座が犯罪に利用されたため、凍結した
- 警視庁からの要請によりあなたの口座を凍結した
口座の売却があまりにも多くなると、売却していない別の口座まで影響が及ぶケースもあります。
- 警察からの要請であなた名義の口座は今後すべて凍結することになった
- 入っていた残高は現金書留で送る
- 今後口座開設はできないのでそのつもりで
上記のような連絡がくる事例も散見されます。
人生が詰むリスクあり
口座買取によって口座が凍結されると、その後の口座開設に影響が出ることがあります。
よって、文字通り人生が詰むリスクがあります。
例えば、就職先の給料口座が金融機関指定になることも、社会通念上よくある話です。
口座を売買していると、約7年間その金融機関で口座が作れないケースもあります。
場合によっては、今の給料口座が凍結されるなどしてお金を得る術がなくなってしまうケースもあります。
勤務先としても、銀行口座の開設ができないような人の雇用は難しいでしょう。
よって今後、仕事先も得られなくなる可能性が高いといえます。
銀行口座買取は絶対に利用しない
注意ポイント
銀行口座買取の流れやメリットなどをお伝えしましたが、デメリットがあまりにも大きいです。
闇金業者から口座買取を提案されている場合は、弁護士や司法書士に闇金対応を依頼してください。
また、口座買取の利用を検討するほどお金に困っている場合は、債務整理の依頼を検討しましょう。
債務整理も闇金対応と同様に、弁護士や司法書士で扱える事務所があります。
闇金問題や債務整理を扱う弁護士や司法書士事務所は無料で相談を受け付けている場合がほとんどです。
解決に繋がる1歩になる可能性もあるため、まずは一度、自身の状況を相談するといいでしょう。
まとめ
口座買取先払いはすぐにでもお金が手に入る、債務者からすれば夢のような方法です。
しかし、犯罪の片棒を担いでいることは間違いありません。
状況によっては警察や金融機関からお尋ね・口座凍結を食らう可能性もあるでしょう。
口座買取でお金をまかなうのではなく、本質的な解決を目指して弁護士・司法書士への相談をおすすめします。
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