闇金への借用書は無効です｜なぜ？どうやって？徹底解説

突然ですけども、闇金からの借り入れは借り手にとって深刻な問題を引き起こす可能性があります。

まあ言ってしまえば取り立て、利息、会社への鬼電などなど色々あるのですが、、、それらの種であり諸悪の根源となるのが「借用書」の存在。

契約書としての借用書は一見、法的な拘束力を感じさせますが、実は闇金の借用書はほとんどの場合、無効です（ネタバレ）。

といっても

「いや有効だって言われたんだけど」

「借用書書いたらおしまいでは？」

「ごたくは良いから無効にする方法教えろ」

という声が聞こえてきます。

では、なぜ闇金との借用書は無効なのか、そしてその無効をどのように証明し、自身を守るべきかを詳しく解説します。

ご自身が闇金業者からの取り立てや脅迫に悩まされているなら、この記事は問題を解決するための一助となることでしょう。

では、詳細を見ていきましょう。

【結論】闇金の契約書は無効のケースがほとんど

そもそも、闇金とは何かというと広義には「違法な金融業者」のことを指します。

認可されていない市場をかつて「闇市」と言いました。

認可されていない売買ルートを「闇ルート」と呼んだりします。

認可されていない営業はかつて「闇営業」と言いました（笑）。

これと一緒で、認可されていない金融だから「闇金融」略して闇金。

つまり、法律に基づいていない業者です。

そして、この闇金から借りたお金の契約書（借用書）は、基本的に無効となります。

それでは、なぜ闇金の契約書が無効となるのか、その理由を3つに分けて詳しく見ていきましょう。

根拠1.そもそも闇金＝違法業者だから

まず一つ目の理由は、闇金業者自体が違法であることです。

これは「不法原因給付」という法律用語で表されます。

闇金業者から借りたお金は、その原則に当てはまるため、契約書は無効となります。

なぜ当てはまらないのか。

というのも日本国内においては貸金業法という法律があり、この法律を超ウルトラザックリ紐解くと

といった話が大量に含まれています。

細かくいくとキリがないのですが、この他にも

などのルールがあり、これらが全て守られて初めて商売として（業として）不特定多数に貸付を行い、利息を徴収することが可能となるのです。

ということで闇金業者はそもそもの座組として「違法にカネを貸している（＝不法原因給付をしている）」という形になってしまうのです。

よって、契約自体無効＝借用書も無効、というわけです。

根拠2.闇金の利息が違法だから

二つ目の理由は、闇金業者が取る利息が違法であることです。

日本には「利息制限法」や「出資法」など、金利に関する法律が存在します。

これらの法律により、一定以上の高利を取ることは禁止あるいは厳しく制限されているのです。

しかし、闇金業者はこれらの法律を無視し、法定以上の高利を取ります。具体的には年利1000%を超えるケースもザラ。

そのため、闇金業者との契約書は、利息の部分が違法であるため、この部分でも無効となります。

根拠3.闇金の素性が契約書に記載されていないから

三つ目の理由は、闇金業者の素性が契約書に記載されていないことです。

契約書には、通常、契約を結ぶ両者の名前や住所などが明記されます。

しかし、闇金業者の契約書には、いわゆる「甲」「乙」が特定できない内容のケースが多いです。

つまり、誰が誰と契約を結んだのかが明確でないため、契約書は無効、という考え方もできてしまいます。

以上の3つの理由から、闇金業者との契約書はほとんどの場合で無効となるのです。

しかし、それを闇金業者が認めるわけではありません。

闇金業者はあくまで自分たちの利益を追求するため、契約書が無効であることを隠し、借り手を追い詰めることが多いです。

だからこそ、闇金業者との対応は専門家に任せることが重要ということになります。

正直、一人で闇金業者と戦うのは困難です。

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闇金が締結する借用書の種類は？

正直、闇金から借りること自体が危険なのですが、それでも知っておくべき借用書の種類について見ていきましょう。

闇金が用いる借用書は、一般的に以下の3つの形式があります。

金銭消費貸借契約書

まず一つ目は「金銭消費貸借契約書」です。

これは、一般的な金融機関でも使用される契約書の形式で、借り手と貸し手の間で金銭の貸借が行われることを証明するものになります。

しかし、闇金業者がこの契約書を用いる場合、その内容は法律に反する可能性が高いといってよいでしょう。理由は先述のとおり。

念書

次に、「念書」です。

これは、借り手が自ら手書きで借金の事実を認め、返済の意志を示す文書になります。

しかし、闇金業者がこの念書を用いる場合、借り手に対する脅迫や恐怖感を煽るための道具となります。

借り手が自らの手で書いた文書であるため、闇金業者はこれを「法的に有効な証拠」として利用しようとすることが多いのです。

しかし、闇金業者との契約自体が違法であるため、この念書もまた無効になります。

売買契約書

最後に、「売買契約書」です。

これは、先払い買取現金化業者などの偽装闇金（新型ヤミ金）が用いる契約書の形式でになります。

借り手が何かを売却し、その代金として現金を受け取るという形をとりますが、実際には借金ですしそもそも契約書が穴だらけ＆借用書の役目を果たすかといえばそうでもありません。

それでも契約書・借用書を書かせる闇金業者は未だ一定数おり、武力で有効性を認めさせようとしてきます。

最近の闇金業者は契約書を書きたがらない？理由まとめ

上記を全体的にひっくり返すような話で恐縮ですが、最近の闇金（若い世代の闇金）は、あまり借用書・契約書の類を書きたがらないという話も実際あります。

最近の闇金業者はなぜ契約書を書きたがらないのでしょうか？それには、いくつかの理由があります。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

①無効な契約書だと分かっているから

闇金業者は、自分たちが行っているビジネスが違法であることを理解しています。

つまり彼らが作成する契約書もまた、法的には無効であることを知っているのです。

そして最近の闇金も効率化・コスパ＆タイパの波が来ていますし、ペーパーレス化が進んでいる・・・かどうかまではわかりませんが、とにかく無駄なことをしないと決めている連中もいます。

こういった事情で、最近の闇金は契約書・借用書をあまり書きたがらないことがあるのです。

②違法金融を営業している証拠が残るから

次に闇金業者が契約書を書きたがらない理由として、それが「自分たちの違法行為の証拠となる」から。これが挙げられるでしょう。

契約書には詳細に契約の内容が記載されますし、なんなら末尾に「上記相違ない旨、甲乙双方が記名押印によって証明〜」とかご丁寧に書かれていたりします。

そんなものが出回った日には、その業者が違法金融を営業している証拠となってしまうでしょう。

ぶっちゃけこれは闇金業者にとって大きなリスクでしかありません。

③契約書の情報によって「足がつく」から

最後に、闇金業者が契約書を書きたがらない理由として、「足がつく」可能性があるからです。

契約書には、業者の名前や連絡先など、業者を特定する情報が記載される可能性があります。

これらの情報が警察や司法によって発見された場合、業者は追跡され、逮捕される可能性があるのです。

これは、闇金業者にとっては避けたいリスクの最たるもの。

以上の理由から、闇金業者は契約書を書きたがらないのです。

闇金業者が書かせる借用書の特徴まとめ

闇金業者が書かせる借用書には、一見すると何の変哲もないように見えますが、よく見ると特徴的なポイントがいくつかあるのです。

それらを把握することで、闇金業者の手口を理解し、自身を守るための知識を身につけることができます。

①「空欄でいい」と言われる箇所がある

闇金業者が書かせる借用書には、「空欄でいい」と言われる箇所があります。

これは、後から都合の良いように内容を書き換えるため。

そもそも、正式な契約書には空欄でよい場所など普通は存在しません。

空欄があるということは、それだけで闇金業者の不正な手口を示しているといって過言ではありません。

②緊急連絡先など親族の連絡先を書く欄がある

また、緊急連絡先や親族の連絡先を書く欄があるという特徴もあります。

これは、返済が滞った際に親族などに圧力をかけるための情報を得るためです。

これこそが闇金業者の恐ろしい手口の一つで、返済が滞ると親族にまで迷惑をかけることになります。

③謎の余白がある

そして、謎の余白があるのも特徴です。

これは、後から無茶苦茶な条件を勝手に追記するためのスペースになります。

先ほど「正式な契約書には空欄など存在しません。」と言いましたが、同様に謎の余白などあってはいけません。

上記のような特徴を持つ借用書を見たら、それは闇金業者が「何か仕掛けてくる可能性が高い」話なのです。

闇金業者の手口を理解し、自身を守るためには、これらの特徴をしっかりと覚えておくことが大切でしょう。

闇金がやりがちな借用書の改ざん｜どこを偽造するの？

ここでは闇金による借用書の改ざんがよく行われる部分について取り上げます。

闇金業者はあくまで違法業者であり、借用書の偽造も仕事の一部としてしまうのが彼らの常套手段です。

それはいったいどの部分が改ざんの対象となるのでしょうか。

以下にその具体的な例を見ていきましょう。

①利息

闇金からの借用書では、特に利息の記載部分で改ざんが行われるケースが多いです。

「えっ、その利息って法律違反じゃないの？」と思う方もいるかもしれませんが、闇金業者は法律を無視した違法な利息を謳っているので今更案件ですね。

正直、そういうところが彼らの儲けるポイントでもあります。

②返済サイクル

返済サイクルについても、闇金業者はよく改ざんします。

というのも、彼らはウルトラ短期の返済サイクルを提示し、それが返済における困難を引き起こし、更に高い利息を課すという悪循環を生み出すことが目的なのです。

③手数料

手数料に関しても同様に、闇金業者はしばしば不正な手数料を記載し、これを理由に違法な金利を請求することがあります。

個別に手数料が設定されている場合、そもそもそれが公序良俗に反するものであったり、事前に明確に示されていない場合、借用書は無効です。

闇金への借用書を無効にする方法は？

そもそも闇金に借金をしたくないものですが、既にそうなってしまった場合。

どういうふうに対応していくべきか。

こちら、心配ご無用です。

闇金への借用書を無効化する方法は確かに存在します。

それは主に以下の二つ。見ていきましょう。

方法1.弁護士へ相談する

『闇金との契約は基本全て無効』、これが日本の法律です。

ただ、闇金にそんなこと言っても「あ、そっすね、無効っすね！ガハハ！じゃあ借金チャラで！」とはなりません。

だからこそ、闇金とのトラブルで悩んでいるならまずは弁護士へ相談しましょう。弁護士ならば、闇金に対して契約の無効を主張できます。

なんせ弁護士は法律のプロにして、依頼人の代理人として代理行為を行うことのできる国家資格を持っているわけですから。頼らない手は正直ありません。

なんとしても闇金業者から解放されたいと思うのなら、このステップは必ず行いましょう。

方法2.司法書士へ相談する

こちらも先ほどと同じく専門家へ相談する方法ですが、今度はその専門家が弁護士ではなく司法書士となります。

「司法書士って弁護士とどう違うの？」と疑問を抱くかもしれませんが、簡単に説明すると司法書士は主に遺産相続や登記関係などの業務を行い、あるいは特定の業務範囲において依頼人の代理人として行動できる職種です。

さらに最近では認定司法書士であれば、借金の整理や過払い金の請求など、債務関連の問題を担当することも認められており、こうした問題に特化して取り組まれている先生もいらっしゃいます。

つまり、闇金の問題を抱える貴方にとっては、弁護士と司法書士の両方が非常に頼りになる存在と言えるでしょう。

そして、実際闇金対応はどっちがおすすめ？という話ですが、個人的には司法書士推しです。

理由は以下の通り、です。

コラム：警察への相談は効力薄め

ていうか警察に相談すればいいじゃん、と思われるかもしれませんね。

しかし、注意したいのは闇金問題は大体が「民事案件」に分類されるということ。

このせいで、警察が介入できないケースが多く、警察に相談したとしても、なかなか直接的な支援を得られない可能性が高いのです。

だからこそ、問題解決のためには弁護士や司法書士への相談が最も効果的な方法となります。

「闇金から借金をしたくてしたわけじゃない」

「もうどうしようもない」

なんて考えていた方。

闇金の借用書を無効にし、問題を解決する道筋は確かに存在するのです。

その一歩として、まずは専門家への相談をお勧めします。

思い込みや先入観にとらわれずに、あなたの問題を解決するための助けを得ることが大切ですよ。

闇金への借用書を無効にする3STEPを解説

闇金からお金を借りてしまい、その借用書が何度も心に、脳裏に忍び寄る悪夢と化しているあなた。

正直、今すぐにでもその借用書を無効にしたいと思ってるんじゃないですか？

そうであれば、この章を読んでみてください。

闇金の借用書を無効にする方法、それも手っ取り早く、あなたを苦しめる悪夢から解放するための3STEPをご紹介します。

STEP1.闇金対応に強い司法書士事務所を探す

まずは強い味方を見つけることから始めましょう。

そもそも闇金業者というのは、明確に法を無視した違法行為を行っている存在です。

そのため、特殊な知識と経験がなければ対処することは困難を極めます。

そこで頼りになるのが闇金対応に強い司法書士事務所。

闇金に詳しい司法書士なら、あなたの借用書が無効だという事実を法的に立証し、無効化の手続きを進めることが可能です。

STEP2.無料相談を申し込む

闇金対応に強い司法書士事務所を見つけたら、次に行うべきことは、その事務所での無料相談の申し込みです。

正直、この無料相談が一番大切なステップかもしれません。

なぜなら、無料相談を行うことで具体的な闇金問題の解決策を司法書士から聞くことができるからです。

STEP3.闇金対応を委任する

無料相談を経て、信頼できる司法書士事務所を見つけたら、最後に行うべきことは、その事務所に闇金問題の解決を委任することです。

これにより、ご自身が闇金業者と直接交渉する必要がなくなり、闇金業者からの嫌がらせも解決に向かう可能性が期待できます。

委任することで法的に保護され、闇金との間で起こりうるトラブルに備えることもできますし。

なお、事務所によって費用は異なりますが闇金対応に特化している司法書士事務所の場合は闇金対応１件あたり４〜５万円程度が相場です。

この3ステップを踏めば、あなたが抱える闇金問題は解決に向かいます。

だからこそ、一人で悩んだり、苦しんだりする必要はありません。

ぜひ、勇気を持って一歩踏み出してください。

そして、自由で平穏な毎日を取り戻しましょう。

まとめ

我々の日々の中で、闇金という恐ろしい存在が、どれほどの影響を及ぼすかを理解しておくことは極めて重要です。

不思議と思われるかもしれませんが、その契約書（借用書）はほとんどのケースで無効となります。

普通、契約書といえば書いたらおしまい、必ず守らなければならない、といった印象がありますが、こと闇金に関しては実際そうでもない、ということがおわかり頂けたのではないでしょうか。

何故なら、闇金＝違法業者であるからです。

「契約・借用のベースにあるのが違法なので、契約自体が無効です」という話ですね。

まだ納得していない人のためにいうと・・・

「大学受験で超高得点を取ったが、実際にはカンニングをしていたので不合格」みたいなものでしょうか。ちょっと違う気もしますが、ニュアンスはまあ、そんな感じですよね。はい。

具体的には記事で紹介してきた通り利息制限法や出資法を無視した違法な利子を提示し、または徴収すること、あるいは闇金の素性が契約書に記載されておらず、いわゆる「甲」「乙」が特定出来ない内容であることが多いから、といったものがその一例になります。

ということで闇金が締結する借用書の種類には様々ありますが、その大半は無効です。

さらに、闇金業者が書かせる借用書には、「空欄でいい」と言われる箇所があったり、親族の連絡先を書く欄があったり、謎の余白があったりといった特徴が存在します。

これらは、後から無茶苦茶な条件を勝手に追記されるために存在する欄であり、これらを偽造することにより返済を要求してくるので危険です。無効です。はい。

ということで改めて結論ですが、闇金による借用書を無効にする方法としては、弁護士や司法書士への相談が推奨されます。

なお、警察への相談は、民事不介入の原則により効力が薄いというのが現状ですので参考程度にしておきましょう。

闇金からお金を借りてしまった…という絶望的な状況に陥った際でも、必ず解決方法があります。絶対に一人で抱え込まず、まずは闇金対応に強い司法書士事務所を探し、無料相談を申し込んでみましょう。

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