最近、個人信用情報の審査なしでお金が手に入るサービスとして後払い現金化業者が知られています。
給料ファクタリングのブームが過ぎ去った（というか逮捕された）後、別のスキームかつ適法と思われる方法で闇金が営業をしているというわけです。
しかしどうしてもお金が必要で、後払い現金化業者を使ってしまったという方もいらっしゃいます。
今回は当サイトの読者の方から後払い現金化業者を使って地獄を見たという体験談を頂戴いたしました。
ということでケーススタディとして、この方の体験談から「後払い現金化業者を使うとどのような地獄が待っているか」について解説していきます。
この場をお借りして情報提供をいただいたエルさん、ありがとうございました。
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後払い現金化業者を使った男性の末路…闇金同様の回収手口を語る
どうも！さすらいの多重債務者ブロガー・エルです。
ヨシノさんから今回チャンスを頂き、私の後払い現金化業者利用体験談を書かせていただきます。
私、実は今クレジットカードとキャッシングの借金が12社ほどありまして、その返済のために転売から治験から、今までありとあらゆる裏バイトのようなものをやってきました。
借金をこさえた理由に関してはよくあるものなので、ここでは割愛いたします。
そして私は今回後払い現金化業者を利用して、闇金と同じような取り立てにあうという地獄を見ました。
事の発端は給料ファクタリングの度重なる摘発でした。
給料ファクタリングがパクられ始めた時期ということは、新しいスキームが出てくる・・・ということは容易に想像できました。
そして新しいスキームは慎重に営業するものだろうと私は分析し、後払い現金化業者ならとりあえず闇金のような督促はないだろうと踏んで申し込みをおこなったのです。
えっ！？後払い現金化業者に追われて地獄をみたのに、どうしてそんなに落ち着いて申し込みができるのか、だって？
ふっ、俺はこう見えても昔、闇金に120万くらいの借金があってね・・・まあそれに比べたら、後払い現金化なんて怖くないんだよ。なんて（笑）
まあ後に後払い現金化業者=ヤミ金ということがわかり大変怖い思いをしたのですが・・・その話はまた追って。
最初は丁寧！後払い現金化業者の対応
ぶっちゃけ、掲示板とかで見かけた後払い現金化業者の中でも特に「対応が丁寧だ」と評判の所に申し込みを行いました。すると申し込みの2時間後、電話がかかってきたんです。
「今日はお忙しい中、お申し込みいただき誠にありがとうございます」
「あっ、はい」
「では早速本題に入らせていただきます。今現在、御社にお申込みしていただいているのは〇〇プランですね。こちらのプランは5万円の商品購入に対して、3万円のキャッシュバックとなっております。いかがなさいますか？」
「そうですねぇ、じゃあそれでお願いします」
「かしこまりました。ではお手続きに入りますので、少々お待ち下さいませ」
（うーん、本当に丁寧に話してくれるんだなぁ。これなら、少しはまともな会話ができそうだぞ）
その後、いくらかの審査を経て私はよくあるタイプのレビューを投稿し、3万円のキャッシュバックを手に入れました。
ここまではよかったんです。
予定調和の地獄の取り立て！支払期日に態度が豹変
支払い期日がやってきました。大方の読者の予想通り（笑）、私はお金が用意出来ませんでした。と言うか、正確にはMNPで一括ゼロ円の端末を購入しようとしたところ、TCAブラックで携帯が購入できずそれでお金に困ってしまったんですけれども。
そんな話はどうでも良いとして、支払期日、私は連絡をブッチしてしまいました。すると、携帯電話に着信があり、登録していない番号からでしたが、出てみたところ、後払い現金化業者の担当者でした。
「はい、そうですけど」「ちょっと色々と事情があると思うのですが、支払いがありません。何でですか。」
「すいません、お金がなくなっちゃいまして」
「なぜ、お金がなくなったのでしょう」
「実はMNPでスマホを契約しようと思ったら、 TCAブラックで端末が買えなかったんですよ」
「TCAブラック？なんすか、それは」
「要は携帯会社が信用情報を見て、ブラックリスト入りしている人を弾く制度ですよ」
「とりあえず事情がどうでも良いとしてお金を必ず入金してください。さもないと詐欺罪で警察に告訴します。」
「いや、でもお金がないんですよ」
「お金がないならお金を手に入れてとにかく入金してください。」
「えぇ・・・」
「ちなみに支払いが遅れると、会社への迷惑料として追加でまるまる万円を請求することになります。」
「え、そんなに」
「はい、ですので絶対に遅れないように。あと、もし遅れた場合、お客様のご家族に迷惑がかかるかもしれませんので、そこのところよろしくお願い致します。また、もし何かあった場合は穏便な話にはなりませんので、くれぐれもご注意ください。」
この後は延々、脅し文句が続きました。
勤務先への連絡はヤミ金の手口そのもの！
ただし私は先述のとおり後払い現金化業者はリリースしたばかりで、そこまで悪質な取立てをしないだろうと油断しました。
電話の後、私が意気揚々と職場へ向かったところ様子がおかしかったのです。上司に呼ばれました。
「はい」「お前、よくわからないところから借金しているんだって？」
「あ、はい」
「何の借金なのか、聞いて良いかな」
「スイマセン、後払い現金化業者を使いました。」
「とりあえず事情はどうでもいいけど会社に電話がめちゃくちゃ来ていて業務に支障が出ているんだよね。」
「すみません。」
「で、明日から来てもらっても会社に損害が出るばかりなのでちょっと今後の事考えましょうか」
このような形で私は退職を勧められ、ほぼ強制的に会社をクビになってしまいました。
終わらない追跡・地獄の取り立ては続く
その翌日から私は会社に行くこともできませんでした。でも携帯には後払い現金化業者からの着信がひっきりなしにありました。
「はい、わかっております」
「完済しないと、もっと酷い目に遭いますからね。覚悟しておいてください。」
このように、後払い現金化業者からは何度も催促の連絡が入っていました。
限界を感じて駆け込んだ司法書士事務所
ここで私は限界を感じネットの広告にあった、後払い現金化業者に対応できる司法書士さんに依頼をすることにしました。
お金は申し訳ないですが正直、後で払います。と言ってなんとか踏み倒そうと思っていました。
私の予想に反して司法書士事務所は後払い現金化業者への対応がとても迅速で、しかも相談料も無料で対応してくれました。
ポイント
後払い現金化業者からすると司法書士が介入している以上あまり強く言えず、また返済先口座の凍結を司法書士の先生がちらつかせたため、これ以上は強硬手段に出られないようでした。
そして、後払い現金化業者が諦めてくれたことにより、私は借金地獄から脱出することができました。
諦めたと言ってもここには書けないようなやり取りがあって、実際には後払い現金化業者にはいくらかの入金はしました。
そして司法書士の先生にも私は心からの感謝を込めて、費用をお支払いしたのです。
まとめ
今回の事例の通り、後払い現金化業者はヤミ金と同じような手口を用いて、多重債務者を地獄に引きずり込む手口です。
この手口はヤミ金よりもさらにタチが悪く、借りたお金を返せなくなる状況を作るという点で非常に悪質です。
後払い現金化業者から借りるのだけは、絶対やめましょう。
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